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2013年12月12日

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【担当アナウンサー:小林 康秀】


「サンフレッチェ広島、奇跡の優勝」
そんな言葉が紙面に並びましたが、私は奇跡だとは思いません。
奇跡とは常識で考えて起こりえない出来事。
確かに可能性は低かったかもしれませんし、他力本願の面も否めませんが、
チームがやるべく事をやって勝ち取ったものだと思うからです。


試合当日、現地に乗り込みました。
朝早い便で行くはずが、飛行機がまさかの機材トラブル。
1時間遅れで到着したため、満席の乗客の多くはサンフレサポーターでしたが、
新たなスケジュールで現地に行かなければならなかったでしょう。
私も通常行かないであろうルートのバスに乗って現地入り。
優勝の可能性のある両チームの戦いとあって、直通バスや最寄りの電車は満員だったと言うことです。


そんな中で迎えた広島対鹿島戦。
まず驚いたのが、鹿島の圧倒的な応援の組織力のすばらしさ。
さすがJリーグスタート時から上位争いを続けている強豪チームのサポーターだなと感じました。
しかしその中にあっても、サンフレッチェのサポーターの声は負けていなかったのです。
正にピッチの外での戦いも激しかった。
このサポーターの声を聞いてサンフレの選手達は、気持ちよくプレーが出来たはずです。


前半に先制点をあげてリードし、人数が少なくなったあとで後半は2点目。
選手達ももちろん頑張っていました。
戦いはとても落ち着いて見えました。
去年優勝したという経験がそうさせているのかもしれません。
やるべき事をやっている。そんな試合でした。

「さー行こうぜどこまでーも、走り出せー、走り出せー…」
押せ押せのムードの中の大合唱に、私もスタンドで見ていて身震いをしました。
横浜の状況も伝わってくる中、優勝決定の報せは、「びっくり」したものでは無く、
「確信」を得たものでした。

試合後、佐藤寿人選手がこう語っていました。
「とにかくびっくりしている。僕たちに出来ることは2位以上という結果を残すこと。
優勝を望んでいるサポーターの皆さんのおかげで優勝することが出来た」と言います。
もちろん可能性は低かったかもしれません。
しかしスタンドや、パブリックビューイングの応援が後押しになったことは間違いありません。

森保監督は最後にこんなコメントを残しました。
「一年間、一喜一憂することはあるけれど、一喜一憂する幅が小さいチームが成熟したチームだ。
今年は選手達が本当にそれを実践してくれた。」

ピッチの外では優勝戦の直前も聞きたくないようないろんな事がありました。しかしやるべき事をやる。
まさにぶれない戦い方をするというのがこの一年だとすれば、
それを最後に後押ししたのがサポーターの声だったのでしょう。

連覇おめでとう、サンフレッチェ広島。
そして、天皇杯も期待しています!

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